MENU
Takao-House 「高尾の家」2014 東京都八王子市 木造2階建 敷地面積:353.22㎡ (全体:534.18㎡) 延床面積:136.11㎡ photo:Sigeo Ogawa
私の家 2014.7 幼少の頃、のどかな多摩の田園風景のなかを駆け回り育った私は、家族との日々の生活も、そのような環境が理想でした。自然を感じられ平面的に広がる住まいをイメージし、土地探しが始まったのは、何年も前になります。 敷地は高尾山から流れる清流の山肌にあり、河に沿って続く道路からの敷地延長の土地です。階段を30段ほど上がって広がり、南に高尾の山並みが望め、北に地域の守り神を祀る神社と竹林がつづきます。このロケーションに、どのようにして建物を馴染ませるかをテーマに設計に取り掛かりました。 平面は、北側の一部分が調整区域となる敷地形状から建物をくの字に曲げ、その重心にリビングを配置し、ダイニング、キッチン、各個室の構成を広げていきました。 屋根を含めた断面計画は、南傾斜の地形に合わせた勾配用いて、LVL材の垂木をインテリアとし平面を覆い、連続する天井面に対して床面に段差を設けて空間の区切り、住まいとしての心地良さを感じるようにしました。 また、この家は下からの見上げるアプローチとなるため、屋根の軒先や軒天の納まりには、充分な配慮を試みました。 外壁の板貼りが自然な表情へと変わり、庭木が大地に根を張り濃い緑となる時間を、この家で家族との生活をゆっくりと楽しめたらと思います。 望月 新
TOP
私の家 2014.7
幼少の頃、のどかな多摩の田園風景のなかを駆け回り育った私は、家族との日々の生活も、そのような環境が理想でした。自然を感じられ平面的に広がる住まいをイメージし、土地探しが始まったのは、何年も前になります。
敷地は高尾山から流れる清流の山肌にあり、河に沿って続く道路からの敷地延長の土地です。階段を30段ほど上がって広がり、南に高尾の山並みが望め、北に地域の守り神を祀る神社と竹林がつづきます。このロケーションに、どのようにして建物を馴染ませるかをテーマに設計に取り掛かりました。
平面は、北側の一部分が調整区域となる敷地形状から建物をくの字に曲げ、その重心にリビングを配置し、ダイニング、キッチン、各個室の構成を広げていきました。
屋根を含めた断面計画は、南傾斜の地形に合わせた勾配用いて、LVL材の垂木をインテリアとし平面を覆い、連続する天井面に対して床面に段差を設けて空間の区切り、住まいとしての心地良さを感じるようにしました。
また、この家は下からの見上げるアプローチとなるため、屋根の軒先や軒天の納まりには、充分な配慮を試みました。
外壁の板貼りが自然な表情へと変わり、庭木が大地に根を張り濃い緑となる時間を、この家で家族との生活をゆっくりと楽しめたらと思います。
望月 新